Googleマップが日本のカーナビメーカーが採用している地図と同じように動くかどうか一抹の不安は残りますが・・・
Googleマップはご存知の通り最新の地図データが無料で利用できます。 詳細は最後に。 まずはCN-F1Dの機能説明から。
今まで車のオーディオ周りのスペースの問題で、取り付け不可能とされた9V型の大画面ナビが、さまざまな車に取り付けできるようになりました。
PanasonicのCN-F1D オープン 2016年6月上旬発表
特徴
- 自由に画面の位置調整ができる。要はオンダッシュモニターにしか出来なかった事が、2DINナビで出来るということ
- ハイレゾに対応したブルーレイを大画面視聴
- AMラジオをFM放送で聴く
- iPhoneユーザーの為にAACコーデックを採用したBluetoothオーディオ
- リモコンはないがスマホをリモコン代わりにできる(Car AV remote)
- 地デジのシームレス切り替えでTVの会話の意味がつながる
- ついにきた!Android Auto対応でカーナビ画面にGoogle Mapを映し出す
- まとめ
1.自由に画面の位置調整ができる。要はオンダッシュモニターにしか出来なかった事が、2DINナビで出来るということ
- インダッシュの2DINナビでありながら、本体とモニター部を分けるという新発想。今までは車のインパネの設置スペースに左右された取り付け方法を視点を変え、本体取り付け後にモニターを取り付ける方法をとっていて、オンダッシュモニターとインダッシュモニター両者のいい所を取った作りになっている。
- 太陽の反射を避けて細かな角度調整が可能。画面起こし-20度、ケンウッドしか出来なかった画面倒し60度(逆TILT)が可能に。
- 運転者の目線や座高に合わせた高さ調整が可能。画面の上下スライドが出来る。
- 9V型モニター部がインパネから約6.5cm前に出るので、近づいた分タッチパネルの操作がしやすい。ただし、車両によっては手前過ぎてかえって見づらかったり、コラムのシフトレバーに干渉する場合もあるが、対応車種を見るとそういった車種は少なそうだ。
2.ハイレゾに対応したブルーレイを大画面視聴
- 9V型という大画面でブルーレイの映像が楽しめる、市販製品において国内大手ナビメーカーでは唯一(2016.5月現在)のブルーレイプレーヤー搭載カーナビなので、車用にDVDを焼くひと手間かけていた人にはうれしいはず。
- ブルーレイに記録されたハイレゾ音源をそのまま再生できる。サンプリング周波数192KHz、量子化ビット数24bitで共にCDスペックより高い。
- 大画面なのでブルーレイの映画を後部座席からも楽しめる。モニター画面をたてたり、傾けたりできるので目線の低い子どももうれしい。
3.AMラジオをFM放送で聴く
- AMラジオは昔ながらの伝統ある良質な番組が多い。例えば、ニッポン放送のオールナイトニッポンや、TBSラジオのジャンク。野球中継でいえば、同じくショウアップナイターやエキサイティングベースボールなどがある。部屋で窓際の受信感度のよい定位置を探し出し、ラジオを固定できる分には問題はないが、車ではそうもいかない。特に深夜放送となると、ノイズとの闘いが始まる。確かにスマホアプリのRADIKOなどで、ナビにAUX入力して聴いたり、Bluetooth対応ナビであれば無線でナビに音を飛ばして聴く事ができる。しかし、どうしても10数秒の遅延が発生し、時報や災害情報に遅れが生じる。このワイドFM対応ナビであれば、タイムラグを気にせずAM放送を楽しむことができそうだ。
4.iPhoneユーザーの為にAACコーデックを採用したBluetoothオーディオ
- Bluetoothオーディオは最初の登録さえ済ませば、無線でスマホなどの音源を対応ナビに送り、車のスピーカーから聴くことのできる優れものだ。しかし、SBC(Sub Band Codec)コーデックが主流だったBluetoothオーディオは高音を切ることによって安定した圧縮音源を相手方に送ることを優先していた。今回のCN-F1DはSBCは標準装備だが、iPhoneユーザーにはうれしいAACコーデックの圧縮音源の送受信に対応した。AAC(Advanced Audio Coding)は送信時のタイムラグをほぼなくし、高音域もカットせず残して音楽を楽しむことができるので、SBC特有のこもった音が改善されているらしい。残念ながら主にAndroidに対応している高音質コーデックapt-Xには未対応になっている。
5.リモコンはないがスマホをリモコン代わりにできる(Car AV remote)
- 最近のカーナビはタッチパネルやステアリングリモコンを採用することにより、前世代では主流だったリモコンが付属していない機種がほとんどとなっている。しかし、CN-F1Dはスマホアプリを使うことにより、Bluetooth送信でオーディオ操作が可能になった。この為だけにBluetoothの設定をするのは少々めんどうだし、子供にスマホを触らせたくないという人は、使わなくなったBluetooth対応スマホをCN-F1D専用リモコンにするのもいいかもしれない。
これがCar AV remote画面。上からソース、ソース切換え、右がトラック、左がボリューム、下がミュート。一番上のソース表示をフリックしてもソースが変更できる。Bluetooth Audioとの兼用も可能。この他に合わせてPanasonicのDrive P@ss通信サービスなるアプリのインストールが必要。
6.地デジのシームレス切り替えでTVの会話の意味がつながる
- 車載地デジチューナーでは、12セグとワンセグを切り替えることにより良好な受信感度を保っている。電波の到達速度やカーナビ内の処理速度に違いがあることにより、12セグからワンセグに切り替わる際に映像が数秒戻り、ワンセグから12セグに切り替わると映像が数秒進むことになる。シームレス切り替えとはこれを補正し、両者を滑らかに切り替わるようにするものだ。従来の車載地デジチューナーの切り替えタイムラグをご存知の方にとってはストレスから解放されることになるはずだ。
7.ついにきた!Android Auto対応でカーナビ画面にGoogle Mapを映しだす
- 今までスマホの画面をカーナビに映す為に四苦八苦してきたAndroidユーザーは多いと思う。このCN-F1DはオプションのUSBケーブルでAndroid対応スマホやタブレットを接続することにより、Android Auto対応アプリでGoogle Mapをナビ画面に映すことができるようになるらしい。PanasonicはGoogleがAppleのCar Playに負けじと追随してきたAndroid Autoを採用した。中でもAndroid Autoで画面に映せるGoogle Mapの精度が上がれば、Panasonicが採用している地図メーカー「ゼンリン」との対抗軸を今後見てみたい気もする。しかしGoogle対Amazonの図式もあるので、果たして今後Amazon Musicを聴いたりAmazonビデオを映すことができるかどうか!?期待したいと思います。
8.まとめ
- 大画面カーナビでは一歩も二歩も進んでいるのがアルパインです。今現在ですと11型ナビが最も大きく、10型、9型、8型と車種専用ナビとして確固たる地位を築いています。しかし車のインパネ内部に埋まることになる本体部分も大きいし、モニターも当然大きくなるわけです。大画面を収めるために必要な車種専用キットは仕方ないとして、インパネ取り付けの際には後戻りできないような加工(インパネ内部を切り取ったりする)を施す車種も出てきます。問題なのが、インパネを加工してしまった後に故障した場合の対処の仕方です。外して直せますが、修理代が少々高くても修理せざるを得ないでしょう。ほとんどの人が車の乗り換えまでナビを使用すると思いますが、途中で他社カーナビに付け変えることも難しくなります。CN-F1Dの場合は取り付け後の故障に伴う買い替えなどの選択肢が増えそうです。地図が古くなってもAndroid AutoのGoogle Mapで乗り切ることもできますしね。
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